「中野の保育を考える会」ニュース

2002.5.19(日)7
発行:『中野の保育を考える会』
発行責任者: 横塚美幸


陳情審査

3月18日、区議会区民委員会で「区立保育園の民営化に、父母・住民の声の反映の仕組みを求める陳情」が3回目の審査に付されました。

結論:「不採択」

(採択:共産党、不採択:自民・公明・民主クラブ、の不採択多数による)
*市民自治フォーラムの委員の方は、委員会委員長を務めているため採決に加わらず。
*不採択の公明の委員の方からは、「5ヵ年計画以降の民営化については、仕組みが必要であろうが、5カ年計画の中の民営化についてはやむをえない」との意見つき。

団体署名賛同24団体
個人署名 総数7,400筆以上(*正確な数は議会事務局に確認します)

今まで多くの署名・カンパ等で力づけて下さった方々、何回のもの区議会に傍聴に来てくださった方々、最後の最後の夜まで署名を取り届けてくださった方々、本当にありがとうございました。

 こりずに「次の一手」を考えていきたいと、思っています。

皆さんのお知恵をお待ちしています。ぜひ、お知らせください!!

《傍聴にきてくださった方の意見》

今日、中野区で残念なことがありました。
中野の保育を考える会という団体が10月から3回にわたり陳情していた「中野区の保育園民営化に関して、父母の意見も反映されるような仕組みをつくってください」という、ささやかな陳情が3度に渡る継続審議の末、不採択になりました。
民営化に反対しているわけではなく、保育のあり方や業者の選定は、慎重に選んでくださいね。ということを意見として聞いて欲しかっただけなのに・・。
今日は残念ながら不採択になってしまったので、今後たずなを引き締め新たな運動をしていこうと思います。
みなさん!頑張りましょう!!今後もよろしくお願いいたします。

18日の陳情審査を傍聴してきました。
不採択という結論には、とても悔しい思いでいっぱいです。
公明党の「不採択」討論と、共産党の「採択」討論。
内容はどちらも「区民の意見を聞くと言う事は当たり前の事」と、今までの保育課のやり方ではダメだよと論じているように聞こえるのに、なぜ結論が正反対になっちゃうんでしょう?
それから、討論では発言しませんでしたが、休憩中に表明した自民党の不採択理由が「審議が長引き、陳情の内容が当初と変わってきているため」民主クラブの不採択理由は「3回も審議して時間ばかりかかっている。
5ヵ年計画は早急にやらなくちゃいけない」など、「区民の意見を聞いてほしい」という思いをまったく踏みにじるものでした。


野方北保育園民営化・受託法人情報 2002.3.20

社会福祉法人 巨玉会(多摩市)

【選定事業者を評価した点】

【主な提案内容】

  1. 園児定数100名(0歳児12名 1歳児15名 2〜4歳児各18名 5歳児19名)
  2. 職員配置 常勤23名(園長1名 保育士17名 栄養士・調理師3名 用務1名 看護婦1名) 非常勤等10名 (予定)
  3. 特別保育事業 産休明け保育、0歳児を含む2時間の保育延長、緊急一時保育、障害児保育、年末保育
  4. その他 地域活動事業(育児講座、体験保育、異年齢交流事業) 子育て相談事業(電話相談、子育て通信発行、子育て講座)

「保育園ってどんなとこ?」企画

内容

  1. 会長あいさつ・保育園概要説明
  2. 入園してからの話・・保育園に入れている先輩保護者より
  3. 区内保育園父母の会紹介
  4. 中野区の保育行政の話
  5. 質疑応答&全体交流

参加者: 今度4月から保育園に入る予定の方が10名以上を含み、子どもおとなを合わせ、70名を越す人数が集まりました。

予想を上回る参加人数でした。

こんなに保育園に入る前の不安や、保育園の情報が欲しいというニーズがあるのだなぁと思いました。

今後も、内容を深め継続していきたいと思います。


この間の動き

2/7
 みなみ保育園(民営化対象園)保育課による第3回説明会
2/8 *区立保育所を完全民営化(日本経済新聞14・2・8付)
 東京都中野区は区立保育園を全面的に民営化する。保育所の運営を民間委託している自治体はあるが、全施設を譲渡し完全な民間組織に移行させるのは「極めて珍しい」(厚生労働省保育課)という。区の人件費削減するとともに、柔軟な経営で深夜保育など多様なニーズに応える。
 まず2003年度から3年で野方北、上鷺宮など5つの区立保育所を民間経営に転換。将来的に障害児向けなどを除き、37ある区立保育所を原則すべて民営化する。全面移管すれば人件費を中心に年間10億円以上の経費削減が見込めるという。
 保育所運営の実績がある社会福祉法人を公募し、施設を無償で譲渡、用地は無償貸与する。将来は株式会社にも門戸を開く。保母など現在の区立保育所職員は自然減や配置転換で対応する。
 民営化で深夜、早朝やゼロ歳児保育など多様な保育ニーズに対応する。
2/11
 2/8日経の記事に対して中野区に質問書提出
2/15 (質問書の答え)
中野区行財政改革担当部長 石神正義
 時下ますます後清祥のこととお喜び申し上げます。
 このたび御質問いただいた件についてご説明申し上げます。
 日本経済新聞2月8日朝刊の記事は、2月7日中野区の平成14年度当初予算プレス発表において、「行財政5カ年計画」にもとづき平成15年度からの3年間で5園の保育園の民営化を行なうことを説明し、その後、日本経済新聞社からの個別取材において、5ヵ年計画以降については民営化の推進という選択肢を含めて検討していくこと、また株式会社による運営も検討していく旨を説明したものが報道されたものと認識しております。中野区の保育園民営化について、行財政5ヵ年以降の具体的な計画は決定していません。今後の保育行政のあり方の検討とともに、具体的な検討を進めていきたいと考えておりますので、ご理解のほどお願いいたします。
2/27
*みなみ保育園の全保護者宛ての議事録配布(保育課より)
*あけぼの保育園(民営化対象園)「次回説明会が4月になる」と保育課より書面にて連絡あり
3/19
野方北保育園(民営化該当園)保育課による説明会 事業者決定
3月下旬
保育園内で配られた<個人情報アンケート>がメーリングリストで話題になる。
4月上旬
保育園定員の拡大が、メーリングリストで話題となる
4/2
あけぼの保育園 要望のあったアンケート結果配布
4/12
あけぼの保育園 保育課による第3回説明会

総会

『中野の保育を考える会』は今度の総会でやっと1年がたちます。

『中野の保育を考える会』という名称では、なにをやる団体かわからない!?

・・・そんな声もあがっています。

今総会では、名称の変更・会費の設定・今後の活動・・等の話をする予定です。

また、私たちが『区立保育園全園民営化』を否定しなかった中野区で子育てをする父母として、今後何をしていったらいいのか、考えるきっかけに<普光院亜紀さん(保育園を考える親の会 代表)>講演をお願いしています。

前半が講演後半が総会ですので、講演だけ聞きたい方の参加も歓迎します!!

日時

6月23日(日曜日)pm13:30〜16:30

場所

未決定です。ごめんなさい。

のちほど総会のお知らせを配布します。中野駅近辺予定。


その他

いろいろな疑問や保育園の様子、説明会の情報など複数の方々から生の声がメーリングリストに送られてきます。そういった、生の情報を即座に聞けるところがメーリングリストの良いところでもあります。

興味がある方はnhoiku@eqg.orgまで御一報ください

卒園等で、メーリングリストから外したほうがよい方も、上記アドレスにご連絡ください。

お願い

「中野の保育を考える会」では、今までいろいろな活動をしてきました。

今後の活動を支えるために、皆さまからの、あたたかいカンパ(お金・切手・印刷用の紙・封筒etc・・)をつのっております。

ぜひ、お近くの幹事まで、ご連絡ください。

みなみ保育園・あけぼの保育園の私設ホームページができました

野方北保育園のホームページに続き、民営化対象園の様子がわかります。ぜひのぞいてみてください。