「中野の保育を考える会」ニュース

2001.9.19(水)3
発行:『中野の保育を考える会』
発行責任者: 横塚美幸


わたしたちは、保育園全園の保護者に保育園の民営化について説明会をして欲しいと要望していました。

そんな中、2001年8月5日付区報にて
「行財政5ヵ年経過と、今後の保育行政について」地域説明会があると、発表がありました。

日程は8月21・23・24・26日、場所は各地域センター・勤労福祉会館でした。

説明会に参加した人からの感想が届いています。

参加者の声

とにかく区の説明が長い。

2時間しかないうちの1時間以上を区の説明でとられたのでは聞きたいことにも充分に答えてもらえませんし、その説明もすでに伝わっている内容がほとんどだったように思います。

何を聞いても直接的な答えが得られないように思いますので、今後の説明会にも期待しません。

でも決まったことはすみやかに区民に伝えてくださることを望みます。

<本町保育園 匿名>


初めて直接区側の説明を聞きましたが、決して納得できるものではありませんね。

言いたい事、たくさんありますが、一番わからないのがやはり「公立は先生が公務員だから、延長、産明け、他サービスができない」というものです。

昨日、友達が通っている練馬区立の保育園の夏祭りに行ってきました。ここは区立にも関わらず、土曜日の夕方6時から夏祭りなんですね。

どうして中野区ではそれができないのか、先生は同じ公務員なのに・・・。不思議です。区役所に電話して聞いてみようかな、と思います。

<丸山保育園 Sさん>


先日の説明会では頭にカーッと血がのぼっちゃいました。

こちらとしては、民営化にやみくもに反対しているわけでなく、やるならやるで納得できる説明をしてほしいだけなのに、そこらへんのところから役所と保護者の立場は食い違っているように思えます。

例えば個人的な希望として、民営化されることで夜間保育が充実したり、運動会などが平日じゃなくて土日とかになったり、保護者会の開催時間をもうちょっと考え直してもらえたりもするのかしら?という思惑があります。

でも、それはあくまでも現在の保育の質を確保した上での話。区の説明に納得どころか疑問しか抱けませんでした。

財政状況が厳しい現実もよくわかるし、それをなんとかしたいという区の立場が民営化の出発点ならば、本気で手順を考え熱意を持って取り組むべきだと思います。

実施が予定される園の候補を含め、区にはもっと情報開示を求めていきたいですね。

<打越保育園 北澤>


素朴な疑問

区が公平を期すため、情報はすべて区報でお知らせするといっていたが新聞を取っていない人はどうするんだろう?

区報を全戸に配布していないのに、みんなが読んでいるはずだとは、すごい自信だ。

そこに関わる人には、すべてに知ってもらうために手を尽くすのは行政の責任ではないのだろうか??

<野方保育園 Hさん>


保育課の説明もわかります。

ただ、現場と毎日関わっている私たちの知りたい事の声が届いていないのがよくわかりました。

子供は人間です。それも形成されている最中の大切な時期です。

民営化されるにあたって、いづれの問題に対しても考えの中心になるのが、子どもたちでなくてはならないと、切に思います。

<本町保育園 匿名>


地域の方々も関心をもってくれていることを感じて、改めて嬉しかった。

○疑問

審査基準の公開 いつ頃/どこで?

今後のスケジュールの提示

民営化された場合の責任の所在。例えば老朽化している建物の修理など

民営化効果:試算しているからあるとのこと。→どの程度の効果があったのか、費用対効果を明確に提示してほしい

○個人的に悔しいこと

説明会開催の通知をめぐっての議論の中で、区は「区報に載せたから通知義務は果たした。個別に保護者に文書を配る必要は無い」との見解を示した。

2月になって、いろいろと動いてみたが、その時の区の回答は、「すでに皆には打診をしています。その時に反論するなり意見を欲しかった」とのこと。

もし11月の時点で現在のような反対の声がでていれば、計画は白紙に戻ったのかは・・・疑問であるけど、でも今となればとても悔しい。

<野方北保育園 北澤>


簡単に民営化といっても問題はたくさんあります。

新しく、民営保育園と承知してこられる方はよいとしても、とにかく在園児を中心に(大人だけの都合のいい環境設定だけではなく。)子どもの立場に立って安心して通えるように移行を行ってもらいたい。

子どもは慣れるのも早いとかいかぶらず、引き継ぎ期間、人員等を充分に配慮して子どもの気持ちを労いつつの移行を願っています。

<本町保育園 匿名>


野方北保育園の民営化の1年延期が発表されました。

野方北の方々が動いてきた成果です!!本当にがんばりました。

しかし   廃園条例が今度の議会に出されることになりました。

廃園条例が議会を通るとすぐ、事業者が決めることができ、今後、民営化される保育園のソフト面での交渉は事業者と!ということになります。わたしたちは、何も疑問に答えてもらっていません!

条例案を議会に出されるのは、時期尚早!の声を届けましょう!!

全体的に内容がわかりにくく、説明も財政難ばかり掲げて、父母に対してのものではないようで、行政側は父母たちの質問がどういうことなのか理解していないようにさえ思え、残念に思いました。初めてこの説明会に出させてもらいましたが、内容のひどさに驚きました。国も都も、区までもが、結局、上の人間の質は同じなんだとつくづく感じ、本当に住民と向き合いたくないんだということを痛感させられた2時間でした。

これからも、子どもの立場と今まで培われた素晴らしい保育園を守るために、父母の一人一人が行政に意見を言えるように勉強し、行政の内容を把握することが大事だと思い、かつ、説明会に足を運ぶことが大事だと思いました。

<大和東保育園 Uさん>


「中野区の経済状態が悪化しているために、区立の保育園を民営化する」のであれば、それは仕方のないことではないかと、私は思います。中野区に税金を納めているのですから、それは有効に使ってもらいたいと思います。

ただ民営化することによって子ども達の保育の環境は変わるのか?0歳児3人につき担当の保育士は何人になるのか?給食についても、栄養士が指導して園で調理する方法が持続されるのか?園の建物・土地はどうなるのか?保育の内容は園それぞれで実施されていくのだろうか?(のびのび外遊び派とか教室での折り紙、お絵かき重視とか)産休明け保育だの、延長保育だのについて、余計に経費がかかるはずのサービスを歌い文句にするから余計わかりづらくなるわけで、現在、預けている父母の一番知りたいことについては説明されなかった・・・というのが、今回の説明会の感想です。

<野方保育園 H>


☆次回の『中野の保育を考える会』全体会のお知らせ

9月22日(土)PM7:00〜9:00  スマイル中野にて

<内容>*廃園条例に関しての請願書について*その他

考える会に参加されていない父母・父母有志の方もぜひ、おいでください