中野父母連ニュース

2003. 10.31 第14号

発行:中野区保育園父母連絡会


えっ!?何これ?(10月19日付 区報第2面)

「学童クラブの運営方法」「区立保育園の民営化」「幼稚園保育園の一元化」
何をどういう方向で検討するの?

「区立保育園の運営委託」
はじめて登場の言葉「運営委託」 「民営化」と「運営委託」はどう違うの?
区立保育園のまま、下請け会社に保育させるってホント?
H16年4月から2園実施?

「保育料の改定」
改定って値上げのこと? どういう手続きをふんで実施? 知らないうちに値上げ、じゃないよね?


確かめよう!声をあげよう!

保育課 TEL:03(3228)8960 FAX:03(3228)5667
区職員労働組合 TEL:03(3386)8114 FAX:03(3386)8101
電子版・区民の声 http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kouchou00.html
11月10日(月)10:00〜12:00 区議会区民委員会
保育関連のことが話されます *どなたでも、傍聴できます。
傍聴に行って何が起きようとしているのか、確かめましょう。

父母連全体会は「奇数月第3日曜日」に定例化しました

*みなさんの声を集め、情報交換をすすめる場です。みんなの参加で充実させていきましょう。
*各保育園の父母会行事や役員会と重ならないよう、ぜひご協力ください。

今年もやります【中野区の保育園へのアンケート】

『中野区の保育園』と言っても公立・私立の認可保育園、認証保育園、保育室と各園ごとに随分様子が違います。 「各園ごとの特色を詳しく知りたい」「今後の中野区の保育を考えて行く上でのヒントになるのでは?」という思いから、 昨年秋、保育課をはじめ、各園の職員の方々、会員の協力を得て、【中野区保育園アンケート】を行いました。
 この春、とちのき・野方さくらの私立2園が開園。 また、公立園においても、運動会の土曜日開催など保護者ニーズ応じた変化や保育内容の変化も出ているようです。 「前回のアンケートでは、書き足りなかった」と言う保育園からのご意見も頂き、今年度も下記のスケジュールで 【中野区保育園アンケート】を実施することとなりました。

つきましては、アンケート班を結成いたします。
「こんなこと質問してみたい」等アンケートの作成、回答の入力など会員園の皆さん・個人会員の皆さん一緒にやってみませんか。 折りしも中野区の保育は、運営委託・民営化という過渡期。子ども達にとっての保育園、保護者にとっての保育園を一緒に考えていきましょう。

≪スケジュール≫

11月上旬、アンケート班の結成・アンケート素案作り
12月上旬までのニュースにアンケートの素案をいれ配布
12月 全体会にてアンケート内容の承認
11月下旬〜12月上旬、保育課に協力を要請
 2月アンケート内容公表

父母会団体加入していただけるよう、説明に行きます・相談にのります
個人会員もさらに広げましょう

中野区保育園父母連絡会は、現在7つの父母会が団体加入し、20あまりの保育園の父母の方、入園前の父母の方が加入しています。 保育園や父母会に関する情報交換をすすめ、悩みを話し合えるほかに、保育行政が急展開するこのごろは、区長さん、保育課長さん、 議員の方々との懇談も行っています。
中野父母連をさらに生き生きとした会にできるよう、 父母会の団体加入、個人会員の拡大をすすめていきましょう。


何気なーく書いてある事をよーく考えてみよう

point1.すすめ方がちょっと乱暴では?

10月19日付の区報で知らせて、11月14日にご意見締め切り、11月末から始まる区議会で決めて、H16年度4月実施。このテンポですすむには、私たちはあまりにも何も知りません。
保育園に関わる当事者である私たち父母が、「運営委託」「民営化」の中身を知らずに、保育料について他区の情報を得たり考えたりする暇もなく、どんどん話がすすめられては困ります。

point2.決める手続きってこれでいいの?

そもそも、区立保育園の運営委託や、保育料の値上げなどの重要な計画は、単年度予算の枠組みの中で 区議会の承認だけですすめられる性質のものなのでしょうか? 審議会や検討委員会に、保育・子育ての総合的な考え方を諮ってからすすめる自治体も少なくありません。

pointo3.「運営委託」の話が現実になったら、あと4ヶ月あまりで職員総入れ替え!?

今年度「民営化」を迎えた野方さくら保育園は、3月31日と4月1日を境に、公務員としての先生方と、私立保育園の先生方が総入れ替えとなりました。「運営委託」でも年度を境に職員の総入れ替えがおこります。  野方さくらでの引継ぎ期間や引継ぎ方法は、双方の職員が懸命に考慮してくださったものでしたが、「子どもの心」には、どんな思いが渦巻いていた事でしょうか。
H16年4月まで、すでに5ヶ月を切っている中、子どもも親も「職員総入れ替え」を受け入れられるような状況ではありません。

point4.公務員の先生がやってきた保育の仕事は、下請け会社に委託できるものなの?

今回の中野の「区立保育園の運営委託」は、H16年4月に2つの区立保育園を、株式会社などに委託するものです。

公設民営 中野区立○○保育園運営:株式会社△△△

このまま行けば、4月に2つの園がこのような看板の保育園になると予想されます。
高齢者福祉の分野が企業に門戸を開いたのを皮切りに、保育の分野でも、企業に保育を委託することが始まっています。
以前は「一私企業に税金が永続的に支払われることは、地方自治法違反ではないか」と言われていましたが、今年 6月に地方自治体の仕事を、株式会社も含む事業者に委託しても良いと、地方自治法の方が変えられました。 法律が変えられても、依然として「一私企業に税金が永続的に支払われることは、どうなのか?」という議論はまだ残されています。

point5.会社がやる保育園ってどうなのでしょう?

どのような保育園であろうと、子どもを前に誠実な仕事をされている保育士さんがほとんどであろうと思います。 親のニーズににも柔軟に対処してくださる事も期待できそうです。
 その一方で、園長先生以外全員が1年契約の職員、給与が会社規定なので(安い上に人事考課がある)一生の仕事として考えにくい、 学んで経験を積み、「子どもたちのためにこの環境を・この人員を」と要望を持つ様になる職員ほど居づらくなる・・・といった実態もあり、 税金で行う公的な保育を私企業に開放していくことは、まだまだ、議論百出の状況なのです。


中野区の動きと、父母連の今後の取り組み

(11月25日(火) 議会へ陳情書提出 26日より 区議会開始)署名をどんどん集めます。


ホームページ・掲示板 活用ルールについてのお知らせ

中野父母連のホームページには、行政サイド以外の情報提供があり、自由な書き込みのできる「掲示板」があります。 このホームページをめぐって、各方面からご意見(個人情報の取扱いを慎重に、特定の団体に不利益な情報を載せるのはいかがなものか、など) をいただいていましたが、このほど役員会では、ホームページをめぐるルールについての考えを、次のようにまとめました。

  1. 従来どおり、営利や個人攻撃を目的とした情報提供や書き込みは、一切取り扱わない事。
  2. 個人情報の取扱いに充分に注意し、正確を期してから情報公開すること。
  3. 父母会のない保育園の保護者、まだ保育園にお子さんが入所していない方、 保育園に対しての要望や意見を表現する場がない方などの思いをくみとる場として、掲示板は (@Aを守る範囲で)自由な場とする事。
  4. ホームページの掲示板は、「顔が見えない」「責任のない」表現の場と言う限界があることを踏まえ、 直接のコミュニケーションが始まるよう促し、 「顔の見える関係」「責任を持った発言」に発展していくよう方向づけていく事。