中野父母連ニュース

2003. 8.16 第13号

発行:中野区保育園父母連絡会


第3回総会が行われました

6月22日(日)、勤労福祉会館にて第3回総会が行われました。
はじめに、中野区学童保育連絡協議会の及川さんから、「第32回 東京の学童保育研究集会」のおさそいを含め、ご挨拶をいただきました。
 また、ゲストとして中野区の家庭福祉員(保育ママさんとも呼ばれる)の方に、中野の家庭的保育の現状をおうかがいしました。(*参照)
 活動報告と会計報告の承認後、新年度方針案と新年度予算案および会則の改定案が提案されました。

*家庭福祉員(保育ママ)
 中野区には3名の保育ママさんがおり、 生後57日以上3歳未満のお子さんをあずかっています。
個人家庭で預かることで、静謐な環境、感染症にかかりにくい、 保育時間の対応が柔軟などのメリットがあるようです。 中野区独自の、家庭福祉員の方が複数でお子さんをあずかる 「宮園乳児保育室」は、東京都の指導により廃止の方向に向かっています。 (次ページ:保育課との懇談をご参照下さい)

今年度の総会では、それぞれの保育園や父母会の現 状も含めてじっくり話ができるようにと、討論に充分 時間をとり、「もっと保育園と父母会が率直でよい関 係になるようにしたい」「親どうしが仲良くなる事が 父母会活動の第1ステップだが、そこからよりよい保 園づくりのために、何かできる父母会になりたい」 という積極的な意見も出る活発な討論となりました。

 大和保育園、打越保育園、大和東保育園、西鷺宮保 育園、橋場保育園、丸山保育園、大和北保育園、丸山 保育園、宮園保育園、野方保育園、野方さくら保育園 の父母会代表や個人会員の参加で、新年度針案と予算案、 会則改定案を承認後、時間の都合で新役員のうちの会長さんだけ選出して終わりました。  会長以外の新役員として以下の方々に立候補していただいています。
  9月21日(日)の全体会で皆さんに承認していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


2003年度 中野区保育園父母連絡会 ―縁の下の人々―

【役 員】

会 長  松永 有伯(丸山保育園父母)
以下は役員候補者です。
副会長  鈴木久仁子(大和東保育園父母会)
会 計  横塚 美幸(野方保育園父母会)
ニュース 篠崎 純子(丸山保育園父母)
HP等  高木 政枝(野方さくら保育園父母)
名簿管理 飯塚 純子(宮園保育園父母会)
帯津 恵美(打越保育園父母会)
上野 格 (大和東保育園父母会)

【心強いサポーター】

会場とり 井上さん(打越保育園)
HP職人 手塚さん(みなみ保育園)
イラスト 上條さん(丸山保育園)
*ほかの保育園にも、サポートしてくださる方がいます。

☆サポーター大募集☆

自分のできること・できる時間で、中野父母連のお手伝いをお願いします。
特にニュースやチラシのイラスト描きサポーター、ニュース発送作業のサポーターを求めています。
(おしゃべり一杯の楽しい発送作業をしましょう)
特技・一芸のある方も、ぜひお知らせください。

父母連全体会は「奇数月第3日曜日」に定例化しました

*みなさんの声を集め、情報交換をすすめる場です。みんなの参加で充実させていきましょう。
*各保育園の父母会行事や役員会と重ならないよう、ぜひご協力ください。
*会場は主に中野駅周辺の公共施設です。
これからの計画によって全体会が企画になったり日程・会場が変更になったりする事が考えられます
その際は事前にお知らせします。

野方さくら保育園(2003年4月民営化)続報

『野方さくら保育園』初めての夏がやってきました。
新園となり5ヶ月。前回のニュースでは保護者からの要望等があがっている事をご紹介しました。5月には、 園からアンケート(記述式)が配布され保護者会がありました。保護者からの要望・質問はその関でお返事いた だいたり、『園だより』にアンケートの内容を含め、懇談会の話題がまとめて掲載されました。(ホールの使い 方、薬について、施設改善など)一つ一つの変化には理由があり、親として納得したり、「子どもって、子育てってこうなのか・・」と気付かされたりです。
 また、4月の職員の方々の写真入り紹介を皮切りに、日常の様子が玄関に掲示されています。送迎時にちょっと一息、写真を見ながら親子で話したり、日頃の我が子の園生活の様子や、「環境認識」「体育」などの課業の様子も紹介されていて楽しく見ています。

民営化による大きな変化として、産休明け保育の開始と20:15までの延長保育の開始があります。延長保育は、従来からの19:15(1時間延長)と20:15(2時間延長)で、登録制となっていますが、『日々利用』と して、急な残業等にも対応してもらえるので、助かっている、という声を聞いています。
 毎日決まった保育士が2時間延長にあたっているようで、食事の好みをはじめ摂取量など細かい点まで伝え合うことができ、安心です。また少人数なので、家族のようです。1時間延長についても乳児と幼j児は分けての延長なので、子どもどうしゲームや製作、大型積み木遊びが盛り上がっていたりします。

先日、父母会主催で『野方さくら保育園交流会』が催されました。
「野方北保育園」時代の職員・野方さく ら保育園の職員の参加もありました。久しぶりにお会いする「野方北」を懐かしむ一方で、クラスの担任ではない職員の方とも言葉を交わせ、よい会だったと他の会員さんから聞きました。

私たち親子を真ん中にして流れた時が大きな子育ての輪を作りつつあるようです。さらに大きく輪を広げ ていきたいと思っています。(野方さくら保育園 会員)


会員更新手続きをお願いします。

2003年度も、引き続き父母会団体会員加入、個人会員加入、ありがとうございます。 団体会員の父母の方で、「カンパ代わりに」と、個人加入してくださる方もあり、励まされます。
念のため振込用紙などを送らせて頂きますので、会員更新手続きがまだの方は更新をお願いします。

個人会員年会費 ¥1000−/年     *同じ用紙で父母連への募金も振り込む事ができます。


REPORT 中野父母連と中野区保育課との懇談

中野父母連の念願であった「保育課との懇談」が、7月13日(日)区役所会議室にて実現しました。
 当日は日曜にもかかわらず、保育課職員のみなさんに出向いていただき、父母の方々も切実な要望をもちよって、真剣な話し合いとなりました。

内容は、「事前に中野父母連でまとめた質問についての懇談」「公立園長会でまとめた『すぐできる保育園運営の改善』についての意見交換」「保育行政の最新動向」と、大きく3つを用意していましたが、最後の「保育行政の最新動向」は時間が足りず、資料提供 のみとなりました。


【質問についての懇談】

Q1.父母会ニュースや父母会掲示板の扱いが、保育園ごとに扱いが違いますが、今後は?

A1.園内で父母会ニュースを配ることや、父母会掲示板を園に設置して活用することは原則としてOKです。 保育や子育てと関わりのないこと、父母会の目的と違うことはお断りします。 選挙の立候補者資料にあたるものは、(子育て・保育に関わっていても)園内で配付などすることはできません。 また保育士に「ノートにはさんで欲しい」といった労務依頼もできません。   ニュースなどを、配付のために園内に置いておくことは構いません。

Q2.「障害児」についての規定や受け入れについての決め事がありますか?(何らかのハンディがある時、取扱いや情報が様々で困惑する、との声があります。)

A2.保育園の入所の際に、受け入れについて区別はしていませんが、その子にどんなケアが必要か、保育課で責 任を持って判断するようにしています。看護士による面接、判定会のほかに、程度によっては医師による「審査会」も行っています。 充分な説明と手続きの簡素化と受け入れ態勢の整備を、園長会のプロジェクト・チームで検討しています。 納得のいかない場合には、福祉オンブズマンというシステムがあります。

Q3.普段は飲む必要がないが、緊急を要する薬(喘息やてんかなど)の扱いはどうでしょう?これも園によるようです。

A3.与薬については、医師の指示書によって扱います。

Q4.「空きがあるのに入れなかった」といったことはなぜお きるのでしょう?
また認可保育園に入れず、やむなく認証保育園を使っている人は待機児とならず、不利では ないでしょうか?

A4.産休明け受入園で、定員9名中3名分を4〜6月の間、産休あけの方のためにあけておく、という運用があり、 そのために入れなかった方もあると思われます。
なお、産明けの受入枠とそれ以外の受入枠の配分につい ては、見直しを検討しています。認証保育所を利用している方については、「必要度が高いから利用している」と考えているので、認可保育園へ の入所は優先されています。

Q5.0歳児産休明けの保育の門戸が広がったと思えない中で、宮園乳児保育室の廃止はなぜ? また、家庭福祉員自体も廃止なのですか?

A5. 本来「家庭福祉員制度」は、都が個人宅での保育を認める補助事業だったが、宮園乳児保育室は、家庭福祉員が 複数でみるという、イレギュラーなスタイルなので、今後都がこのスタイルを認めない・補助金を打ち切る、と いうことになりました。
宮園乳児保育室は認証保育園として再スタートの予定です。 宮園乳児保育室の家庭福祉員の中から、個人家庭福祉員に移行する方もあり、従来の3名の家庭福祉員より少し 増える予定です。

↑上記の一文について、中野区保育課より「宮園乳児保育室は廃止するが、単に廃止すればよいと考えているわけではなく、待機児の多い中野坂上付近あるいは東中野付近に認証保育所を開設したいと考え、来年度の予算要求の準備をしているところです。」というご指摘を頂きました。宮園乳児保育室跡に認証保育園ができるかのような記載であったため、関係各方面の方々にはご迷惑をおかけしました。訂正してお詫び申し上げます。

「宮園乳児保育室は0歳児を6時まであずかってくれる命綱」と、来春4月2人目出産のママさんが声をあげてくれました。 個人家庭福祉員ほか、対応策がないか、保育課入園相談の係りの方とも相談となりましたが、同じ問題をお持ちの方が他にもいるかもしれません。 「家庭福祉員さんの保育料は月3万円、認証保育所は少なくとも7〜8万円。貧乏人は子どもが産めない」など、切実な声も届けました。

Q6.公立保育園では、「通勤時間+勤務時間」を保育時間と 考えて預かっていただけない場合があります。 どうなっていますか?

A6.通勤時間と勤務時間で保育時間と考えています。


【すぐにでもできる保育園運営の改善と工夫】

 上記のテーマでの、公立園長会の討論のまとめを資料としていただきました。(☆欲しい方は父母連まで)
  「保護者への対応」と「地域との関係作り」の2点でまとめられていましたが、「当たり前であり、本来なされて いなければならない中身」との厳しい意見もあり、次の機会へ期待したいものです。

父母からは、保護者と園のコミュニケーションについて「まだ機械的だと感じる対応があり改善してもらいたい」 「話したいときに園長先生がいたり、担任が直接話そうと待っていてくれたことなど嬉しく感じる」「父母個人との 関係作りだけにせず、父母会との関係づくりの観点もほしい」「父母と父母をつなぐのも仕事では」といった声がありました。

地域との関係作りに関連しては、「今年度行われた運動会の開催曜日についてのアンケートは、いい取り組み」と の評価の一方で、「アンケート後、園長コメントと結論だけのプリント配付で終わり、アンケートの意義がわからな かった」という園の父母の意見も出されました。

また、今年度民間園としてオープンしたとちの木保育園 の父母から、「西鷺宮保育園からの転園児が多いが、西鷺保育園のお祭りに園児を連れて行ってくれるなど、地域の子ども として大事にしてくれる連携がありがたい」「園と近隣との関りについて、大きな課題も残っており、引き続き区に解決に 向けて力になってほしい」との声もありました。

課長さんからは、「今後公立・私立まじっての、地域ごとの園長会も検討していきたい」とのことでした。
 ほかに、「区立保育園の食器を、ぬくもりのある陶器にしてほしい」という意見も出ましたが、「食洗機や食器庫を必要と するので、乳児から始めている園もあるが、全部を陶器にし ていくことは考えていない」との返事でした。

【懇談を終えて】

懇談後、課長さんに定期的な懇談を申し入れました。
第3者評価、次世代育成対策推進法により、利用者と話し合いをする場を設ける事が法制化されていきますが、それによって懇談のスタイルが変わってくるかもしれません。
今後も懇談は続きますので、話したいこと、困ったことなど父母連にお寄せください。(会長 松永)